緑内障の診断
このページでは、緑内障を診断するために実施される5種類の検査、「眼圧検査」「眼底検査」「隅角検査」「視野検査」「画像解析検査」について紹介します。
眼圧検査とは
緑内障の原因である高眼圧を診断するための検査です。正常な眼圧は10~20mmHgですが、20mmHg以上であれば緑内障の疑いがあります。
眼圧検査は、コンタクトを作るときにも活用されている、空気を吹き付けて測る「空気圧による眼圧測定」と、角膜に色素をつけて眼圧計を密着させて測定する「ゴールドマン眼圧計測定」、そして寝たままでも眼圧が測れる「シェッツ眼圧計測定」があります。
眼底検査とは
眼底検査は、人間ドッグなどでも行われる検査のひとつです。瞳(黒目)を眼底鏡と呼ばれる特殊な機械で覗き込むと、目の中に走る血管を見ることができます。緑内障の場合は、動脈と静脈が出ている視神経乳頭部が白くなっているので、視神経に障害があることがわかります。
隅角検査とは
隅角検査は、房水の出口である隅角の状態をみる検査で、特殊な医療用コンタクトレンズ(隅角鏡)を用います。点眼麻酔をした後、隅角鏡を目の表面に接触させて、特殊な顕微鏡で隅角の様子を観察します。急性緑内障の発症を未然に防ぐために、定期的に実施する必要があります。
視野検査とは
視野検査とは、視野、つまり見える範囲を調べる検査です。特殊な機械に顔を入れて、小さな光が見えるかどうかで視野の広さを確認します。緑内障によって起こる視野欠損を調べるための、特に重要な検査の一つです。
画像解析検査とは
眼底検査が医師の主観によって行われるのに対し、客観的判断をコンピュータに任せる検査が、眼底画像解析装置による検査です。医師の力量に左右されることなく診断できる上、数値化することで進行度も測ることができます。